苦痛の少ない内視鏡(胃カメラ・大腸カメラ)検査
死因の第1位が悪性新生物(癌)です。
その中で胃癌による死亡率は3番目に多いのです。
癌は早期に見つけることによって治療できる時代になってきました。
【 胃癌の原因 】
1.食生活のみだれ・・・30%
2.タバコ・過剰な飲酒・・・30%
3.ストレス・・・10%
4.過剰な塩分摂取・・・5%
5.ピロリ菌や、その他
胃癌は早い段階での自覚症状はほとんどありません。
しかし、癌のできた部位によっては、症状が現れる場合もあります。
近年、検診によって早期発見が増えており治療成績の良い癌になってきています。
症状が出てからではなく、ご自身の健康のためにも定期的な検査をおすすめします
内視鏡検査(胃カメラ)について
内視鏡検査(胃カメラ)では口か鼻から細いスコープを挿入して、食道から胃の中までを映像で見ることができます。
バリウム検査ではわからないような胃の炎症や、初期の癌を見つけることに優れています。悪性所見が疑わしい場合はその場で細胞を一部分採取し、良性か悪性かの組織検査に出します。
内視鏡検査(胃カメラ)の流れ
②消泡液を飲み、胃の泡を消しきれいにします。
③鼻から挿入の方は、鼻に出血を防ぐスプレーをします。
④麻酔は鼻から挿入の場合、麻酔薬を塗った細いチューブを鼻に挿入します。
口から挿入の場合、ゼリー状の薬を口に含み貯めたあと、出していただきます。
⑤前処置が終わりましたら、検査を始めます。
⑥検査後、結果説明を行います。
内視鏡とは、細い管状のカメラを鼻などから挿入し、胃や大腸を直接観察する検査機器です。内視鏡検査によって、日本人に多い胃腸のがんの早期発見につながることが多くあります。近年では、機器の性能があがり、苦痛も少なく、10~30分程度でほとんどの検査が終了します。
検査は、「経鼻上部消化管内視鏡検査(鼻から入れる胃カメラ)」「大腸内視鏡検査(肛門から入れる大腸カメラ)」の2つの種類があります。
経鼻上部消化管内視鏡検査(鼻から入れる胃カメラ)について
昔の胃カメラは、口から管を挿入するタイプで苦痛が伴いましたが、現在は鼻から細い管(先頭部分が5mm程度)を挿入する苦痛の少ないタイプが一般的になっています。鼻から挿入しますので、吐き気が起こりにくく、会話ができるのが特徴です。
検査の流れ
検査前日
夕食は、夜9時までに、消化の良いものをとってください。
水分(お茶やお水などの透明な飲料水)は、検査当日の午前6時半まで可です。
検査当日
朝、食事はとらないでお越しください(朝の薬がある場合には指示に従ってください)。
検査中
ベッドに左向きになった状態で検査を行います。
検査時間はだいたい10分ぐらいです。
内視鏡のモニターを見ながら質問したりできます。
診断を確かめるために、色素をまいたり組織を採取したりすることがあります。
大腸内視鏡検査(肛門から入れる大腸カメラ)
大腸ポリープや大腸がんは、日本人の食生活が欧米化している現在、増加している疾患で
す。
検査の流れ
前処置として午前中に2リットルほどの下剤を服用していただき、腸内の糞便を出して、午後から検査となります。
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検査前に検査の説明をいたします。
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肛門から内視鏡を挿入して、盲腸までの大腸と小腸の一部を直接観察します。
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検査は20~30分程度です(個人差があります)。
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もし病変が見つかれば、必要に応じて組織を採取する生検を行います。生検を行った際には検査当日はアルコールを飲まないでください。
留意事項
- 検査中は空気でお腹が張りますが、検査後数時間でもとに戻りますので心配はありません。
- 検査後はベットで1時間ほど休んでから帰宅していただきます。